メディチ 感想文

メディチ』- Medici
1995 年発売。対応人数 3 – 6 人。都合 1.0 時間。

再販がかなり繰り返されているシンプルな競りゲーム。結構、運の要素
もある。テーマ性は希薄で、言語依存は無い。

競りゲームで自由に値付けが出来ると言う点で少々難しいゲームだ。そ
れに、所有しているお金が多い人が勝ちというルールのため、自分の点
数を削って値付けを行わなければならないのでシビアではある。

どんな商品が出てくるかは運が絡むのでそこで緩和されている印象を受
けた。商品の引きが良ければ逆転も可能だ。

お金を得るための方法は二種類あり、そのラウンド中にだけ決算される
価値の高い商品を集める事と、ラウンドをまたいで継続してカウントさ
れる同じ色の商品を集める事となっている。つまり、商品には数値と色
の二つの属性がある。

それ以外には、1 ラウンドで購入可能な商品の数の最大数が決まってい
るため余計な買い物は出来ない。

ただし、競りに出る商品は基本抱き合わせで売買されるので悩ましい。

数値の高い商品であるが自分の集めている色ではないだとか、数値は低
いが自分の集めている色だとか、競りに出ている商品の数が多すぎて購
入可能な数を越えているだとか、あまりいらない商品が混ざっているが
これを逃すと目的の色がこのラウンドでは出てこないとか、まーそうい
うのだ。

さらに、1 枚だけ数値だけがとても高く色の無い商品が入っている。こ
れがゲームに起伏を与えていて良くできていると思えた。

人数によってタイルの調整が行われるため人数が少なければランダム性
が増す。

どの人数でプレイしてもゲームとしての満足感は変わらないと思うが、
6 人最大でプレイした場合は待ち時間がとても長くなってしまうためあ
まりお勧めではない。ちなみに、3 人でも十分面白い。

補足として Riogrande の再販版に関しては、商品は裏向きのまま山積み
して規定数抜く方が良い。付属の袋はいらないんじゃないかと。

全体的にはある程度ゲームに慣れた人向けのゲームだろう。特殊効果を
使わずゲームの展開の幅があるのである種完成されたデザイン。とても
良いゲームだ。


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