カタンの開拓者たち 感想文

カタンの開拓者たち』- The Settlers of Catan
1995 年発売。対応人数 3 – 4 人。都合 1.0 時間。

様々なパブリッシャーから発売されている名作ゲーム。ゲームとしては、
陣取り、セットコレクション、リソースコントロール、交渉、ダイス、
モジュラーボードと当時としては盛り沢山な内容となっている。おまけ
に特殊効果のあるカードまで使う。言語依存あり。

ほぼ 4 人専用のゲームなのが難点。この辺は麻雀と一緒か。

近年のゲームに慣れた人と会話すると、このゲームはあまり好きでは無
い と答える人が多いゲームの一つだと私は考えている。

たしかに、近年発売されているゲームから見ると個人への直接攻撃はあ
るしダイスによってままならない部分が多い。計画が失敗してしまうと
システム的にフォローが効いていないので拘束されるだけの時間を過ご
してしまうという危険がある。つまり、システムに甘えがない古いゲー
ム特有のデザインだ。

代わりに、ゲームのシステムをなぞっているだけではなくプレイヤーの
考えが直にゲームに反映されやすいゲームであると私は考えている。そ
れは、素晴らしい事だと思うのだ。

私はドイツゲームというとこういった典型的なデザインの方が好みなの
で『カタンの開拓者たち』は好んでプレイするゲームの一つである。

ある程度のプレイ人口が見込めるのでルール等の整備が進んだゲームの
1 つだと思う。

個人的には初期配置で 4 – 5 割ぐらい決まってしまう様なゲームだとは
思うが、それを含めて良いゲームだ。長期的な計画性と手札のリソース
コントロールにおけるその場のアドリブ性の両面を要求される所も良い。

接戦にもなりやすく微妙なアヤでゲームが決まる時もあるが、それも面
白い部分だと思う。

プレイされる度に盤面が変わるので繰り返しプレイに耐えるし、致命的な
欠陥が今のところ見つかっていないのでシステムの根幹部分に対して実績
や信頼性があるところが最も良い。

長年プレイされ続けているゲームであると言うことは、いくつかカタン方
式を真似た亜種のゲームが存在しているが、このゲームからルールを足し
ても引いても駄目で、このシステムやバランスが最も完成されたゲームで
ある事の証明にもなっている。

ゲームの説明になっていないが、繰り返し説明されてきたゲームなので良
いだろう。名作だ。


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