フェルメールとオランダ風俗画展

国立新美術館 3F にて 国立新美術館 の夕日

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DMC-FZ50 | 2007/10/10 16:30:55 | RAW | 1/30秒 | F2.8 | 35mm
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DMC-FZ50 | 2007/10/10 16:37:53 | RAW | 1/400秒 | F4.0 | 118mm

国立新美術館フェルメールとオランダ風俗画展に行ってきた。

平日なので、そこそこ空いていた。内容はまんまなんですが、オランダの風俗画と言う事もあって、マニアック且つ会場の 1/3 は工芸品 & 楽器がおいてあるというこじつけで、やや強引な面もありつつも、そこそこ良かった。モネ展は凄く力入っていたので、期待していたが、今回は まぁまぁ と言ったところかな。今年で言うと、レオナルドダヴィンチ展系の展示会だったかなと。まぁ、あれほど突き放した感は無かったですが。

さて、会場の雰囲気はそんな感じだったのだが、今回目玉のフェルメール作『牛乳を注ぐ女』が恐ろしく凄かった。ある種神懸かり的な感性で作られた完成度であった。あまりに素晴らしすぎる作品で、一発でノックアウトされてしまった。
フェルメールの作品は『画家のアトリエ』を観た事があるのだが、その時は凄く混んでいて、全然じっくり見る事が出来なかったのだ。
今回は、会場も混んでおらず、マナーの悪い客もほとんどいなかったので、ゆっくり眺める事が出来た。うむ、良い事だ。Web サイトで観るよりも、現物を見た方が色彩の鮮明度が恐ろしいほど違う上、女の上下の服装のコントラスト、ミルクの白の鮮やかさ、差し込む光の神々しさと全てにおいて隙がない。単に竈で牛乳を注いでいる女が存在するだけなのだが、ここまで昇華させているのが素晴らしい。いやー、アッパレである。

と、満足し帰ろうとしたところ(他に見るべき所もあまりない ^^;;)、会場の最後に配置された作品がなかなかの完成度で、こちらは間近で観る事が出来たので、良かった。

大体、16 – 17 世紀の作品が多かったので、結構写実的な作品が多かったと思われる。自分は、印象派の画家が好きなので、ちょっと路線は違ったが、フェルメールの作品が群を抜いて良かったので、楽しめた。

ちなみに、三階で、書庫(ライブラリ?)があり、無料で利用できる事が分かったので、小一時間画集 & 写真集を読みあさっていた。少し前から興味のあったオディロン・ルドンの画集が凄く良かった。ルドンの黒 と言われていて、眼球ばかりのモノトーンの作品が多く、おぞましいのだけれど、美しい。そんな不思議な世界を垣間見せてくれる。ルドンの作品は、世田谷美術館に行ったときに 2,3 枚見た事があるが、さっと観ただけだったが、結構印象に残っている。わりと好きなタイプの画だな と、その時は何となく思っただけだったが、画集で作品を眺めてみると、かなり好みの画家である事が分かった。

と まぁ、結構充実していた一日だったのではないだろうか。


フェルメールとオランダ風俗画展」への2件のフィードバック

  1. フェルメールか。
    こうやって、足しげく美術館などに通って審美眼を養っているわけだな。
    とりあえず、写真の建物がすげーぜ。

  2. > 小籠包
    フェルメールです。うーん、まぁ、一点だけだったのが残念だったけどね。確かに、美術館に通うのは最近の趣味といえるかな。
    写真は、編集ソフトでいじったので、元の写真とは、違うかも ^^;; ただ、記憶色とか言うらしいけど、自分が目で見た映像は、Up した写真に近いかな。

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