For The Beginner

能書き

初心者の方はレビューを見ても、意味不明だと思われます。
それに、世に溢れている(音楽)CDは、数知れません。
そこで、初心者向けに道標となるようなページを作ってみました。

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はじめてのワールドミュージック

ワタシの聴いているワールドミュージックは、主にニューエイジというジャンルのもので、この音楽はとても歴史の浅い音楽です。ENIGMAがブームを作ったと考えると約10年余りしか経っていない音楽であり、 世間的な認知度もまだまだといったものでしょう。

ヒーリングミュージック(癒し系)やムード(環境)音楽やワールドミュージックと言われたり、様々な定義がされています。

しかし、ワタシは"ワールドミュージック"で定義したいと思います。ヒーリングミュージックに関しては、ロックの泣きのギターで癒される人もいるでしょうし、クラシックの格調高い調べで癒される人もいるでしょうし、人にとってまちまちだからです。僕も、癒されようと思ってワールドミュージックを聴いているわけではありませんし…。ムード音楽に関しては、Jazz等もムードのある音楽とも言えます。そもそもムードのない音楽なんて、あり得ないと思うのです。

と言うわけで、長々と能書きを述べましたが、なにも難しい事はありません。単に、ワタシにとっては、ワールドミュージックが最も好ましい音楽の1つであるというだけなのです。とはいえ、強制するつもりはありません。ただ、「気になるんだけど、どれを買って良いのか分からない」という人の為に、一応ワタシの考えた5大アーティストを挙げておく事にします。

また、これから挙げるアーティストはベスト版を出しているので、曲の雰囲気を掴むには打って付けだと思います。

お薦めなワールドミュージックCD

ENYA Paint The Sky With Stars
エンヤのベスト アルバム『The Best Of Enya・Paint The Sky With Stars』。
とても有名なアーティストで、世間的な認知度も高いです。
音楽的にはアイリッシュケルト+シンセサイザー+多重録音した幻想的なコーラスというもの。
ゆったりまったりした曲が多いのも特徴で、曲単体の雰囲気は掴みにくいです。また、明るい曲が多く、聴きやすいものが多いです。


ADIEMUS The Journey
アディエマスのベスト アルバム『The Best Of ADIEMUS・The Journey』。
NHKの『世紀を越えて』で日本では一躍有名になったアーティストです。
音楽的には、クラシック+民族的な打楽器+アディエマス語と呼ばれる架空言語を歌うミリアム・ストックリー嬢の歌声。
とても明るい曲が多く、クラシックの難解さを取り払って、曲調はポップなものもあったり、一般に受け入れられる懐の広さがあります。


ENIGMA ENIGMA Greatest Hits
エニグマのベスト アルバム『ENIGMA Greatest Hits』。
また、Remix曲で構成した『The Remin Collection』というアルバムも同時に出しています。見分け方は、オリジナルのベスト版が白を基調としたもので、Remix盤がピンクを基調としたものになっています。
音楽的には、グレゴリオ聖歌+ダンスミュージックというもの。暗い曲が多く、歌詞も難解なものが多いです。 かといって曲自体は聴きやすいものが多いので、初心者の方もOKだと思います。 エコーの異常に効いた音楽で、雰囲気はとても素晴らしいです。


DEEP FOREST Made In Japan
ディープフォレストのライブ アルバム『Made In Japan』。
楽曲的には、今まで出したアルバムを満遍(まんべん)なく演奏しているので、ベスト アルバムと言っても差し支えない内容です。
音楽的には、民族音楽+ハウスミュージックというもの。民族音楽=泥臭いというイメージがありますが、彼らの奏でる音楽は爽やかその物です。 明るい曲調のものが多く、ハウスミュージックという事もあってか、ダンサブルな曲が多いです。


Blackmore's Night Minstrels And Ballads
ブラックモアズナイトのベスト アルバム『Minstrels And Ballads』
音楽的には中世のルネッサンス風の音楽をフォークソング調で歌ったもの。楽器へのこだわりはかなりある様で、民族楽器が沢山登場します。
また、ほぼ全ての楽器を生で録音しているため、有機的(オーガニック)な音楽です。暗い曲もあるのですが、単に暗いだけの曲ではないので、聴き応えはあると思います。

はじめてのヘヴィメタル

ワタシの聴いているヘヴィメタルは主にシンフォニックメタルというジャンルの物です。
ヘヴィメタルというジャンルは1970年代初頭に始まった音楽で、初期の物は破壊や死をイメージする様な毒々しい歌詞が飛び交い音楽的にもギターのリフ(短いメロディの事)は切り刻む様な荒々しいメロディでした。(今聴くと、そうでもないんですけどね。)

しかし、それから30年ほど経った現在では、ヘヴィメタルという最低限のルールの中で多種多様な変化が生まれ、音楽性の変化は他に類を見ないものとなっています。

ヘヴィメタルをほんの少しだけ掘り下げてみる事にします。
基本的には2つの大まかな流れが存在します。

1つはデスメタルというもので、これが普通の人が考えるヘヴィメタルのイメージでしょう。音楽性は、非常に禍々(まがまが)しく、メロディは基本的には存在しません。また、ブラストビート(スネアドラムを極限まで速く連打する)を使ったり、ディストーションヴォイス(通称;デス声。獣の唸り声のような低く押し潰した声で歌う。)を使ったりと、非常に退廃的なイメージを刺激する様な音楽です。
また、格好も特徴的で顔面白塗りで目の周りだけ黒く、服装は黒を基調としたものを着ている傾向があります(最近はそうでもないですけど…)。
ジャケットやバンドのロゴも特徴的で、墓場や骸骨や夜などが良く描かれており、ロゴに関してはトゲトゲしかったりして基本的に何が書いてあるのか読めません。

もう1つは、パワーメタルというもので、音楽性は、基本的には力強さ強調したものや勇ましいものです。メロディはメロディアスで、ヴォーカルはハイトーンで歌う人が多く、ギターは早弾きの傾向にあります。また、健康的なイメージを前面に押し出した物もあり、現在のヘヴィメタルの主流です。
格好に関しては、黒のサングラスをかけていたり黒の革ジャン・革パンを愛用する傾向があります。また、最近では大きな中世の剣を持っていたり、玉座に座っていたり、変な格好をしているケースが多いです。
ジャケットやバンドのロゴは、稲妻、炎、石像や彫刻の様なものが描かれているケースが多いです。最近は、それに加えドラゴンや光り輝く剣やユニコーンや教会なども描かれるケースも多いようです。ロゴに関しては、初心者の人でも絶対読めます。希に読めない物もありますが、大体は読む事が可能なはずです。特徴としては、黄色で書かれている事が多く(発光している感じ)、文字と一体となって何かのデザインが書かれているケースが多いです。

ちなみに、例外として日本人に馴染み深いアメリカン・ロック(ボンジョビやエアロスミスなど)がありますが、曲調は明るくあっさりしていてパーティ的な雰囲気であり、(ライブやTV)パフォーマンス性に富んだもの(ゆえに、一般受けする)と 私は見ております。

で、ワタシの聴いているシンフォニックメタルというジャンルは、パワーメタル寄りのものが多いです。
どういう方にヘヴィメタルがお薦めかというと、とにかくドラマチックな曲を求める方ですね。クラシックを聴く方にもお薦め出来るんではないかと…。シリアスなものが多いので、本格志向の方もOKなんじゃないでしょうか?また、ファンタジーが好きな方はかなりお薦めです。

ただし、多少の慣れが必要ですので、初めて聴いた場合は"ウルサい曲"として聞こえる可能性があります。
以下に私の考えた初心者にお勧めの"比較的ウルサくない"シンフォニックなアルバムを載せておきますので、良かったら聴いてみてください。

お薦めなヘヴィメタルCD

Viper Theater Of Fate
1991年のアルバムで、ブラジルの"ヴァイパー"というバンドです。
曲調はクラシックとヘヴィメタルを融合したものです。中でもクラシックの要素は当時にしては本格的で、ヴァイオリンやビオラやチェロなどのストリングスをふんだんに盛り込んでいます。(当時ヘヴィメタルはキーボードですら、あまり使われなかった)
十代の人達が作ったアルバムなので、とてもフレッシュな感じのするアルバムです。
余計な要素はほとんど無く、メロディの直球勝負です。美しく幻想的なトラック1からベートーベンの『月光』をベースにしたトラック8まで、息つく暇もなく次々と繰り出されるメロディの洪水が襲いかかってきます。メロディに関しては構成もしっかりしていて、緩急もかなり的確に決めてくるので分かりやすいです。
また、収録時間が30分弱と短いですが、ヘヴィメタルに求められる要素がぎっしり詰まった名盤です。


ROYAL HUNT Moving Target
1995年のアルバムで、デンマークの"ロイヤルハント"というバンドです。
曲調はクラシックとヘヴィメタルを融合したものです。これでは、Viperと同じなのですが、曲調が全く異なります。
生の管弦楽は使わずキーボードでクラシックの部分を表現しています。また、ヘヴィメタルに関しては、ミドル・スローテンポでヘヴィさはあまりありません。女性コーラスなどを用いて絢爛な雰囲気を持っています。非常にメロディアスなので、取っつきの良さはかなりのものです。
収録時間は40分後半です。また、徐々に盛り上がっていくトラックの構成や歌詞は歴史をテーマにしていたりします。


Nightwish Oceanborn
1999年のアルバムで、フィンランドの"ナイトウィッシュ"というバンドです。
曲調はオペラとヘヴィメタルを融合したものです。
特徴的なのは女性ヴォーカルを用いていて、ソプラノヴォイスで歌っている事です。歌詞もファンタジーや童話の様なもので、独自の世界を持っています。他のバンドに比べて、ホワホワしたアトモスフィックな感じを持っています。また、キーボードの貢献度も高く、深遠な雰囲気を醸し出すのに一役買っています。多少ヘヴィな曲もありますが、変化に富んでいますので、一辺倒ではありません。
収録時間は50分台です。日本語版ボーナストラックが非常に出来がよいので、日本語版がお薦めです。


Rhapsody Legendary Tales
1997年のアルバムで、イタリアの"ラプソディ"というバンドです。
曲調はクラシックとヘヴィメタルを融合したものです。
これでは、今までと同じなのですが、彼らのクラシックとは本気のクラシックです。管弦楽器も様々な物が生で録音され、大袈裟すぎる多人数のクワイア(聖歌隊)等も用いて、オーケストラさながらの迫力です。 フォークソング的な要素も持っていて、ジャケットを見れば一目瞭然なのですが、ファンタジー世界その物です。歌詞も彼らの考えたファンタジー世界の事を語っていて、物語調です。
驚くのがジャケットの中にその世界の地図が載っているという事です。笑ってしまうところですが、彼らは本気です。
実に大袈裟すぎる音楽性ですので、多くのフォロアーを生み出す事になりました。(Rhapsody型などと呼ばれる)
収録時間は40分台です。 かなり濃すぎるのですが、多くの人に訴える"分かり易さ"を持っています。

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