
Toward some blank infinity…
アゴタ・クリストフの『悪童日記』を2日で読了。
最近、読書のペースが速い。
62編のショートストーリーの集まりで構成されている。
全編を通して、生々しい現実が描かれている。
残酷、いじめ、欲望、性、モラル、家族、愛情、ETC。
文体はかなり独特のスタイル。
一切固有名詞が出てこない。
僕とかお母さんとか将校さんとか、そういった形式で書かれている。
細かい心理描写とかほとんど無いので、話がどんどん展開していく。
このドライヴ感はすげーぜ。
正確に物事を記すことにしている。
兵隊さんが、毛布をくれた。とても優しい。
とか、そういった書き方はしない。
何故なら、優しいと言う言葉が正確に事実を示しているかどうか分からないからだ。
僕に対しては優しいかも知れないが、意地の悪い兵隊さんの一面もあるだろう。
だから、兵隊さんが毛布をくれた。とだけ書く。
とか書いてある。
生々しいが、確かにそれが現実。
そして最後には衝撃のラスト。
うーん、生きるって、こういう事ね。
現実を認識し、賢く聡明に、そしてしたたかに生きる。
素晴らしいですね。