SMSL AO300 導入

SMSL SA300 を使用していたが、飽き足らずデジタルアンプのアップグレードを行うことにした。候補に上がったのは次の 2 機種。
SMSL AO300
Sabaj A30a

また、色々調べているうちに Wave Pcm Upconvert Player (以下、WPUP) というとんでもなくすごいミュージックプレイヤー(無料)を発見したので導入。

まず、WPUP は疑似ハイレゾ環境が再現可能でいわゆる音源のアップコンバートができる。音質的には CD の音源から見ると角が取れてマイルドな音になる。サンプリングレートだけではなくビットもアップコンバートできるので、音質だけ考えると理想的なプレイヤーだ。当時物理的な CD Player を利用していたときは、アップコンバートのためにお金を払っていたので、今やそれが無料である! 本当にすごい! ただプレイヤーそのものの使い勝手は微妙に使いづらいがまあ次第点。UI も高級オーディオを模していて見た目がかっこよく気分が上がる。

そんなこんなで気に入って使っていたが、SMSL 300 はイヤフォンが出力が不可のため専用 USB DAC を噛ませていたので微妙に使いづらい。スピーカーの場合は SA300 で 32 bit 386KHz で出力。イヤフォンの場合は別の USB DAC で 24bit 192KHz で出力と切り替えないと音が出ない。どうにかならんものかと思い、買い替えを決意。

また、SMSL SA300 は DSD に対応していないので、その対応も必要と考えた。

で、候補になったのが上に挙げた 2 機種。Sabaj A30a に関しては現時点で PC オーディオで最高のスペックだが、ヘッドフォン出力に対応していない。SMSL AO300 は、スペック的には多少妥協が入るが、ヘッドフォン出力に対応。

具体的には DSD 512 か 256 かといったところ、PCM は 32bit 768KHz で同じ。Bluetooth は LDAC に両機種対応。サブウーファーは両機種対応。あとは、内臓のオーディオ回路が Sabaj A30a のほうがだいぶ良さそうといったところ。

とりあえずの目的としては、すべての入出力を統合することを目的としたかったので SMSL AO300 に決定した。PC への接続は USB Type-C となっている。SMSL の公式サイトで配布されている USB のドライバーが必要で、このドライバー自前で ASIO 出力に対応可能。(ASIO4ALL はアンインストールした)

半日程度使ってみたが、良いと思う。目的はすべて果たせた。PCM の出力に関しては Windows の標準のサウンド出力では 368KHz までしか設定できない。ASIO か WASAPI を使って、ソフトウェア側で対処することで 768KHz まで出力ができる。

WPUP は 768KHz まで対応しているので、下図のようにサクッと設定。

スピーカーかイヤホン切り替えは AO300 側で対処できる。これでプレイヤーとしては 1 つの出力先へ集約できるようになった。いちいちポチポチ切り替えしなくて良くなったので、精神衛生上かなり楽になった。3.5mm のイヤフォンジャックに対応していないので 6.3mm から 3.5mm の変換プラグが必要。

肝心の音質の方は、劇的な変化はなく SA300 がとても優秀な機器であることがよくわかったが、AO300 にして一段上のグレードの音質になったことは確かである。具体的には中音域のボーカルの定位感が上がり、スピーカーで聞いたときも解像度が少し上がった気がする。ヘッドフォン端子からの出力に切り替えた場合も音量がスピーカーとヘッドフォンで別管理されており、とても優秀。音質的にも抜かりなくヘッドフォン出力でも十分満足できる音質を担保できている。Bluetooth に関しては LDAC を利用しても USB の有線接続から比べると一歩劣る音質に感じたので、こちらは補助的な用途で使うものでしょう。適切な設定を行うことで、768KHz で出力が可能になった。

全体的には PC オーディオで SMSL AO300 を使用することですべての入出力を統合できたので、満足。音質的にもすこーしだけ SA300 からグレードが上がった気がする。とりあえず使い勝手がとても良くなったので、十分効果があったと言えるだろう。


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